毎日楽園化計画

時々湧き上がる思考の整理

一瞬“死”がよぎったあとに気づいたこといろいろ(1)子宮外妊娠で運ばれるまで

妊活の末の人生初の妊娠が子宮外妊娠だったという、舞い上がったところを突き落とされるような事態に見まわれたのが今月の初め。心にザックリ傷を負ってまだその傷を直視できない状況なのですが、こんな目にあったおかげで気づけたことがたくさんあったので(その心の傷に触れないよう、見ないよう気をつけつつ)ちょっと記しておこうと思います。

 

まず経緯を記しておきます。

 

入院・手術までの経緯(自宅から産婦人科まで)

自宅から産婦人科まではこんな感じでした。

  • 就寝時11時半頃、お腹が張って痛い、つらい、でも妊娠初期の症状か、あるいは食べ過ぎ程度に思ってがまんしてた
  • 動くとはち切れそう(というかピキッと張り切れそう)で痛くて寝返り打てない。小一時間耐えても治まらない(あー、思い出すの辛い・・・)
  • 痛みとともに少し眠っていた
  • 4時頃、埒が明かないので思い切ってトイレに立ってみようと、横で寝ている主人に助けを求める
  • 起き上がると同時にものすごい不快感、吐き気、めまい。お腹の痛みと頭のふらつきでもうわけがわからない(このふらつきは失血のためだったと後でわかる)
  • トイレにいくとすごい下痢(これは関係無いかもしれない)と気持ち悪さ。旦那に枕2つ持ってきてもらい、それを抱えて体を預けながらトイレにしばらくこもる
  • しかし子宮からの出血はないので、「流産じゃないかも」とのんきなことを考える
  • 下痢と気持ち悪さが落ち着き、ふたたび寝室で眠ろうと試みる(実際寝たかも)
  • 5時半頃?もう一度トイレに立とうと旦那の介助のもと立ち上がった瞬間、やばい目の前真っ白(真っ黒だったか。4時よりも失血が進んでいたということだろうなぁ・・・)。ここでも下からの出血はなし
  • 6時頃、ふと先日初診に行った産婦人科に電話することをひらめく(いやもっと早くひらめいていいはずなんですが)。つらいので家でじっとしてますと言うと、9時の診察に必ず来てくださいと念押される
  • 咳をすると、下腹部じゃなく、なぜかみぞおち辺りにも響くことに気がつく(このあたりまで血まみれになってたらしい)
  • 7時頃~、病院に出かけるために旦那がタクシー問い合わせたり、あるいは救急車呼ぼうかといろいろしてくれてるのに、私「行きたくないじっとしてたい」と言い出す(旦那は救急車呼ぶレベルだと思ってた模様)
  • 9時前後、なんだかんだごねた挙句旦那に説得されマンション下のタクシーを目指すもしんどくて歩けない。部屋を出たところで1,2分うずくまり、マンションのエントランスで5分くらい座り込む
  • たぶん9時半頃、産婦人科に到着。急患扱いで即子宮外妊娠の疑いとの診断が出、ここではじめて救急車が呼ばれる(ああ、救急車呼んでいいレベルだったんだと悟る)

 

前半思い出すのつらい・・・。

 

高齢で妊活してるので子宮外妊娠のことは知ってましたが、まさか自分が当たるとは。流産の心配はしてたのに最悪な事態に関しては「まさか私が」と排除するなど、なかなか都合のいい思考回路してるな我ながらとあらためて思ったり。心配の想定外のことが起こるわけですから、心配するのって精神的な労力の無駄遣いなのかもしれない。

 

ここまでのポイント

せっかくブログに書くわけですし、今後どなたかのお役に立つかもしれないのでここまでのポイントをあげておこうかと思います。

 

もうちょっと早く病院に連絡しても良かった

妊娠初期についてのサイトなど見ると、1時間ほどしても張り・痛みが治まらない場合は病院に連絡せよと書いてます(夜中でもOKなはず)。私のような「食べ過ぎて張ってるだけ」などと都合のいい楽観的思考は命取りだなぁ、こういった場合。

 

子宮からの出血がなくても子宮外妊娠の場合がある

ネットで検索する限りでは、子宮からの出血があるものと思いそうですが、私みたいに体内に出血して子宮からの出血がない場合もあるわけです。

 

やばい状態というのがどういうものかわかった

普通に考えて、起き上がった時に目の前が真っ白(真っ黒?)になるのはヤバい状況とわかりそうなもんですが、今まで大きな怪我も病気もなかった人間としては「まさか自分が」って考えが判断を鈍らせたところがあったかも。自分の体に関しては、思考よりも感覚や勘をあてにしたほうが良いかも知れません。(あと、なまじ救急車の迷惑利用の報道を知ってたために必要以上に気にしてしまったのもあったかも。これも考え過ぎだった)

 

家でじっとしてなくて良かった

動くと痛いし、ふらついて気持ち悪いので家でじっとしてたいと思ったのですが、旦那が説得してくれて病院行って良かった。あのまま家にいたら、もし旦那がいないときだったら・・・。さいわい輸血が不要なレベルの失血で済んだんですが、昔はこれで命を落とす人も多かったらしい。今でも稀に亡くなったり、死にかける人もいるようですし、今は高齢で妊娠希望されてる方も多いのでこういったリスクも少なくないのかも知れません。

 

救急隊の人たちはなるべく痛くないように運んでくれる

救急車乗るのはこの後ですが先に書いておくと、救急隊や看護師さんたちは当然ながらプロなので、いろいろ道具を使ってなるべく痛くないように運んでくれたり、ベッドからベッドへ移動させてくれました。無理に動かされて痛い思いするのが嫌で救急車呼ぶの躊躇してたけどそんなこと言ってる場合じゃなかった。

 

卵管機能大事

卵子の老化とか卵巣機能の低下とかの話と同時に卵管も大事な器官だなぁと。卵管造影検査で卵管が通ってる詰まってる、あるいは狭まってる等のチェックもできますが、どうやら卵管が通ってても、受精卵を子宮へ送る卵管機能が落ちてたりってこともあるようで、これも高齢妊娠に関わってくるリスクなんだなと身をもって知りました。

 

初診のタイミングもポイントだった?

私が行った産婦人科のサイトには胎嚢が見え始める5週3日目頃が初診の目安だと書いてます。しかし私が行ったのはたぶん4週6日目頃。まだ胎嚢が見えないと言われました。これは今だから思うことだけど、初診にせよ再診にせよこの「5週3日目」に受診するタイミングで病院に行けば良かったかなぁと。しかし実際には排卵日も赤ちゃんの成長のスピードも個人差があるので何とも言えない話かもとも思うのですが。でも次きたらこの5週3日目」に行こうと思います。ちなみに生理一日目は0週0日ですが、私はこの週数の数え方も間違ってました(1週1日と思ってた、はぁ、これも思い出すのつらい・・・。でも反省はしても後悔はすまい)。

 

救急車を呼ぶべきだったか、それともまず産婦人科に連絡して正解だったか

もし早い段階で、自分で救急車呼んでたらどうなってただろう、もう少し軽くで済んだだろうか、などと考えたりするのですが、「もし」をいくら考えても答えは出ないですね。ただ今回、産婦人科で子宮外妊娠の可能性と診断を受けたのち、適切な総合病院に運ばれて手術を受け、(精神的な面も含め)今元気でいると思えばこの順序で間違ってなかったのかな?と思います。この病院で良かったと思えるようなところに運ばれたので。

 

とりあえずここまで。一番しんどいところは書けた。次は産婦人科から総合病院へ運ばれるとこまで。次くらいまでしんどいけど、それ終わったらちょっと楽しい気分で書けそう。

 

あ、ちなみに前回のエントリーで書いた色彩検定は、今件にともない諸々の予定とともにぶっ飛びました。