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毎日楽園化計画

生活のありとあらゆるものを楽に楽しくするレシピ作りと、時々湧き上がる思考の整理

人徳は遅れてやってくるのか。谷垣幹事長人事に見るコミュニケーションコスト事例

ここ数日、内閣改造が話題になってましたが、そんな中こんなニュースが耳に飛び込んできました。

自民党幹事長に谷垣法相の起用固まる NHKニュース

 

野党時代自民党総裁を務めた谷垣さんが次の幹事長に抜擢されるとのこと。この人事にどんな意味があるか、最近政治のニュースを見てないのでわからない部分多いですが、野党時代の谷垣さんを応援していた自分としてはその名前を耳にしてかなり嬉しい事件でありました。

 

元総裁が幹事長を務めるのは前例がないとのことで、党四役の会見でも谷垣さんに質問が集中してました。そんな会見を見ながら、安倍さんはなぜ政策的に考え方が違う谷垣さんを指名したんだろうとこの人事についてぼんやり考えておりました。

 

そしてふと、先日はてブ経由で読んだこの記事を思い出しました。

 

コミュニケーションコストがかかる人は相手にされない | サイボウズ式

 一部引用すると、

まわりに人が集まるタイプの人間はコミュニケーションコストを下げる努力を取っているなぁと感じるのです。報連相1つを取っても、声をかける方が億劫にならないようにしている。それは話しかけられたときにうっとおしそうにしないことであったり、聞き返すときに詰めるような物言いをしないことであったり、相手が聞きたいことではなく自分の喋りたいことを喋るような愚行を犯さなかったり。

端的にいうと<からみやすい人間>なのだ。

谷垣さんが「まわりに人が集まるタイプの人間」かはわかりませんが、私が報道やネット 越しに谷垣さんを見ていた限り(実物と握手した時もいい人でしたが)、ここで言う「コミュニケーションコスト」の低い人であることは間違いないと思われます。

 

誰に対しても偉そうな態度はとらない、人の話をちゃんと聞く、質問にははぐらかさず丁寧に答える。総裁時代の定例会見など見ていてもそんな印象でした。政治家にしては珍しいタイプで、ややもするとここはマウンティングしないと舐められる世界でもありますが、ご本人はそんな世間の評価などどこ吹く風と言った感じで粛々と職務を進められていたのが印象的でした。

 

それでこの「コミュニケーションコストが低い」とは、一言で言うと「この人やりやすい」ってことだと思うのですが、この少し前に現幹事長の石破さんとギクシャクしてた安倍さんとしては、この「やりやすさ」何か救いを感じたのかも知れません。

 

先にもちょっと言いましたが、やりやすくてちょっと舐められるようなタイプというのは、実際自分の周りにもいたりしまして、こういった人は空気や水のごとく、存在してくれている間にはそのありがたみを感じにくいけれど、一度いなくなって初めて「ああ、あの人良かったなぁ」と人に思わせたりします。野党時代谷垣さんの下でやってきた議員さんの中にも、今そう感じてる人もいるんじゃないかなぁと自分の経験からも想像したりします。

 

ところでこの元記事の中に、

ある一定の規模感を持った仕事はチームをいかに機能させるかという話になる。

 とありますが、谷垣さんの場合も野党に転落してお金等々のリソースや、与えられるポストが限られる中、どう効率的に組織を機能させるかといったところで苦心されたという話も聞きます。今思うと、コミュニケーションコストを下げられるリーダーだったから無駄なく組織を機能させられたのかも知れない、当時の谷垣さんを少し知ってる私としてはそう思ったわけです。谷垣さんの場合は「下げた」わけじゃなくナチュラルにそうだった気はしますが。

 

震災と原発事故で混乱する中、いろんなことを言う政治家がいました。脱原発の菅さん、大阪都構想の橋下さん等々・・・。みんな最初は威勢は良かったものの、なんだかなぁ~という感じでしゅわしゅわと霞んで行きました。そして残ったのは党勢を回復した自民党でありました。

この記事で言われる「コミュニケーションコストを下げる」の対極にはマウンティングのような行為があるように思われますが、そんなマウンティングをやりあってる人たちの本質とはこんなものだったかという事実を突きつけられたのがここ数年の政局だったように思います。

 

幹事長抜擢は、もちろん野党時代に組織をまとめ党勢回復を果たした実績や、選挙の強さで選ばれたというのもあるでしょうが、案外このコミュニケーションコスト、つまり取っ付きやすさというのも大いに関係してそうな気がするなぁということで、政策や政局とは全く違った角度からちょっと書いてみました。

 

元記事には、コミュニケーションコストを下げてギブすればテイクが返ってくると書いてありますが、谷垣さんにとってこの幹事長抜擢はギブなのかテイクなのかわかりません。ただ、コミュニケーションコストを下げれば何かしらのチャンスか何かが生まれるということの好事例のように感じました。

 

一般的には増税派ということで叩かれがちな谷垣さんですが、(まあ、増税なんてみんな嫌だし私も嫌ですが)そんな時間を経て熟成された人徳を以ってますますご活躍されることを心から祈っております。