レモングラスを種からうまく育てるコツを書いてみる
今朝のレモングラス。わっさーと風にそよいでいます。
家で手軽にトムヤンクンを作りたい。そのためにレモングラスを育てたい。
そう思ったのはたしか今年の3月頃でした。
しかしレモングラスの種ってあんまり売ってないです。大阪で有名な種屋さんに足を運んだりもしましたがなかなか見つからず・・・。結局ネットで見つけたのですが、それでも売ってるお店は少ないです。
流通も少なければ育て方の情報もさほど多くないので、もしかしたら日本で育てるのは難しいのかなぁと不安になりながら、それでもいくつか参考になるサイトを見つけてやってみました。
種まきは気温が25度以上の時期が良いとあったので、実際着手したのは5月の中頃でした。
結果、ガーデニング初心者の私でも冒頭の写真のようにすくすく育てることができ、特に苦労もありませんでした。残念ながら日本で冬を越させるのは難しいようですが、たくさんできて保存も可能、これはなかなか良いのではないか、ということで、写真は少ないですが実際私がやった方法を思い出しつつ書いてみようと思います。
0.上手く育てるポイントと特徴
また長文をくどくど書いてしまいそうなので、最初にポイントをまとめておきます。
レモングラスはこんな植物
- 水はけの良い土が好き
- 弱アルカリ性の土が好き(日本の酸性の土が苦手)
- 高温多湿好き
- 日光も好き
- 水も好き
- 風通しの良いところが好き
発芽を成功させるポイント
- 毎日25度以上の季節に種まきをする
- 発芽まで半透明のゴミ袋をかぶせておく
以上を押さえておくと上手くいくんじゃないかと思います。その他の特徴は、
- 日本で越冬は難しいかも(でも室内に入れるとか、乾燥を防ぐとかでチャレンジして見る価値はあるかも ※まだやったことはありません)
- 成長した葉はカットして冷蔵庫に入れておくだけですぐ乾燥するので保存性が高い(夏の間育てたレモングラスを冬も楽しめる)
- トムヤンクンやレモングラスティ、入浴剤に使える
- 意外と葉が鋭いので切り傷に注意(実際、昨日料理中に切りました)
ポイントは以上です。
私自身ガーデニングは初心者で、基本がなってない部分も多々あるとは思いますが、詳細気になる方はぜひ以下ご一読ください。
1.土作りについて
ハーブ類は水はけの良い状態を好み、弱アルカリ性の土を好むとのことなので、以下のような方法を取りました。
●準備するもの
※鉢底石か赤玉土、どちらかだけでも大丈夫かもですが、私は参考サイトにあった通り、両方使いました。
●プランターの底の準備
私が買ったプランターには底網がなかったので、土の流出を防ぐため、新聞紙をプランターの形に合わせて切って2,3重にしたものを敷き、その上にキッチンで使う水切りネットをそのまま閉じた状態で重ねました。
●土作り
鉢底石を敷きます。私はこのネット入りのものを使いました。プランターの底に敷き詰める感じになれば良いと思います。
次に赤玉土を入れます。私は100円ショップセリアに売ってた中粒程の赤玉土を2,3袋買って使いました。量は、鉢底石が完全に見えなくなるくらい、だいたい3,4cmくらいの深さだったように思います。
ただ、いろいろネットを見ていると、鉢底石も赤玉土も水はけのために使うようなので、もしかしたらどちらかひとつだけでも大丈夫かもしれません。
最後にハーブ用の土をたっぷり入れます。私はこちらの土を使いました。
ハーブの場合、日本の酸性の土が合わず、弱アルカリ性を好むとのことなので、私のような初心者の方ハーブ用として売られているも土のほうが安心かと思います。
以上で土作りは完了です。
ちなみに同じ土でスイートバジルとオレガノを育てていますが、そちらもちゃんと育っています(間引きをさぼっているので若干発育が悪いですが)。
2.種まき
たしか発芽温度が25度以上とあったので、暖かくなるのを待って5月頃に種まきをしました。こちら関西なので、他の地域の方は少し時期がずれるかもしれませんね。
まき方
土の表面を湿らせます。そして1cm程度の深さの筋を付けます。私の使ってるプランターなら2筋程度でした。
そしていよいよ種をまくのですが、レモングラスの種はふわふわ綿毛のようなので、風に飛ばされないようご注意ください。
その種を5cm程度の間隔で筋に置いていきます。そして軽く土をかぶせ、水も軽くやっておきます。
発芽するまでは、土の表面が常に湿っているように気をつけると良いと思います。
発芽のポイント
レモングラスを日本で発芽させる場合3週間程かかる場合があり、失敗することもあるとのネットの情報を見ていたので、気長に祈るように発芽を待つつもりだったのですが、ちゃんと発芽し、しかも思いのほか早く4日目くらいに発芽しました。
なぜこんなに上手くいったのか。ひとつ思い当たることがあります。
それは、半透明のゴミ袋で覆っていたことです。
普通は発芽まで新聞紙などで覆ったりするのですが、今回とある経緯で半透明のゴミ袋を持て余していたため、偶然それを活用することになったのです。
レモングラスはもともと高温多湿の地域の植物で、太陽の光も光も好きなようなので、まあ大丈夫だろうと。それが思いのほか効果を発揮してくれたようです。
思えばハウス栽培なども半透明のビニールなので、それと同じ効果をしてくれたのかもしれません。
↑発芽したレモングラス
3.日々の世話
発芽前も発芽後も、朝晩水をやるぐらいで十分育ちます。
成長すればするほど、夏は暑ければ暑いほど、たっぷり水をやるようにすると良いと思います。
日当たりの良い、風通しの良い所で育てると良さそうです。
もし上手くいきすぎてひしめき合ってる場合は間引きも必要かもしれませんが、私は今のところ一度もやっていないので大丈夫じゃないかなと思います。
以上がレモングラスの育て方です。以下は余談です。
4.使ってみた感想他
レモングラスは生えてるだけではほとんど匂いがしません。ハサミでちょきっと切ると、やっとレモングラスの良い匂いがしてきます。
料理に使ってみた感想ですが、沸騰したお湯に入れてからさらに数分煮ると香りがよく出るようです。入浴剤として使う場合も、熱湯で蒸らしてから湯船に加えるとより香りを楽しめるかも知れません。
乾燥させて保存するのも思いのほか簡単のようで、先日、料理で余ったのを容器に入れて(あまり密閉せず、水分を逃がせる状態で)冷蔵庫に入れておいたのですが、もうそれだけで翌日には乾燥した状態でした。
葉は、軽く洗って2,3cmくらいの長さに切って使っています。
冒頭にも書きましたが、葉の質が乾燥気味なせいか、指を切ってしまうこともあるのでご注意ください。
さて、とある経緯があって発芽の際に半透明のゴミ袋を被せることになった、と書きましたが、その経緯とはこんな感じです。
レモングラスに着手する前から、べんり菜やスイートバジルなどを育てていたのですが、旅行で4日ほど家をあけることになりました。
ベランダの植物の水遣りどうしよう、と主人に相談したら、アマゾンで「水やり楽だぞぅ」という商品を見つけてきてくれました。
おお、これは使えそう!だけど、ペットボトル2リットル×数本で4日も水がもつかしら?と心配になった私は、半透明のゴミ袋をかけておくことを思いつきました。そうすれば水の蒸発を抑えられ、少ない水でももつのではないかと考えたわけです。
結果、旅行から帰ってきたときも植物たちは元気にしていてめでたしめでたしだったのですが、そのゴミ袋、捨てるのももったいないとベランダの物入れに突っ込んだままにしていたわけです。で、数日後のある日、レモングラスの種をまいた私が、「あ、これでいいやん!」とばかりに取り出したのがそのゴミ袋だったわけです。
こんな偶然のおかげで上手くいったのかなと今になって思っているところです。