[DIY]木材からムダなくパーツを切り出す実践的SketchUp活用法
今回は、SketchUpを使っていかにムダなく角材からパーツを切り出すかについて書いてみようと思います。
(SketchUpの“コツ”についてはこちら/寸法の表示方法についてはこちら)
左図が今回作りたい棚(前回から若干変更しました)、右がその棚の骨組みだけを表示した図です。
今回1820mmの長さの角材を使って骨組みをするのですが、最低何本角材を購入すればいいのか、なかなかパッと計算するのが難しい・・・。
そこでSketchUp上に角材を用意して、どのようにすればムダを出なくパーツを切り出せるか、メジャーツールのしるしを付ける機能と寸法ツールを使いながらやってみました。
必要なパーツの数を整理する
右の図を確認しながら、それぞれ必要な数をまとめます。
- 1820mm × 2本
- 1700mm × 1本
- 660mm × 5本
- 600mm × 5本
- 210mm × 2本(最上部 高さ40mm × 幅30mm)
- 210mm × 10本(棚受け 高さ30mm × 幅40mm)
- 50mm × 10個(三角の補強材)
以上、棚板を除いた骨組み部分のパーツです。
メジャーツールを使って角材に墨付け(しるし付け)および寸法表示
最初にツールの操作方法についてです。
まず、長さ1820、奥行き40、高さ30mmの立体を作り、コンポーネント化しておきます。(こちらの記事参照)
↑メジャーツールで角材の端をクリックし、そこから1700mmの場所をクリックするとこのような小さな印が付きます(たぶん建築用語で“墨付け”と言われるもの)。
どうやらこのしるしがないと寸法ツールで測れないようです。
↑寸法ツールで長さを表示させます。
以上がツールの操作方法でした。次は実践。
角材上にムダなくパーツを振り分ける
1820や1700mmの大きなパーツはいいのですが、問題はそれ以下の短いパーツです。
これを1820mmの角材上にどう組み合わせればムダがないか。最低何本の角材があれば間に合うか。
試行錯誤してみた結果がこちらです↓
斜めにカットするパーツもあるのでちょっとごちゃごちゃしてますが、これで8本角材があれば、必要なパーツを全て切り出せることがわかりました。
斜めカットの部分に引かれている黒い線は、上のアイコンメニューにある[線ツール]を使って書いています。
このようにSketchUpを使えばムダな木材を買ってしまうことも防げるし、斜めカットなどの複雑なパーツの切り間違いも防げるのではないかと思います。
必要な角材の数がわかったので、これでやっとホームセンターに注文を出すとこまでこぎつけました。