アナ雪ヒットの理由を某サーバ会社元社長になぞらえてみる(一応ネタバレ注意)
先日見た「アナと雪の女王」について旦那と電話で話していたとき、
私「そんなにありのままでいたい女が多いのか、って2ちゃんに書いてあったよ」
旦那「そりゃそうだよ。エルサだってありのままに能力発揮したら周りが迷惑してただろ。だからみんな(その前段階のエルサのように)まわりに迷惑かけないように社会生活やってるんだよ」
私「確かに。じゃ、あの映画に共感してるのは長女だけじゃないんだね」
旦那「そりゃそうよ」
私「あはは、○○の社長みたいだね、新幹線全裸の」
旦那「あぁ。気持ちわかるわ〜」
私、旦那「ありの〜ままで〜」
(回想:全裸社長、氷の階段を駆け上がる)
数年前、とあるサーバ会社の社長が新幹線で全裸になるという事件がありました。
ともにIT系の世界に身を寄せていた旦那と私は、その数年前にその会社がヤフーに買収されるというニュースを見ていたこともあり、「こんな業界の社長って大変なんだろうな」と、その小さな記事を見て同情めいたことを話していた記憶があります(実際どんな心理でそんなことしたのかは知りません)。
(続き)
私「エルサって3段階くらいあるよね。つまり、能力を隠す第1期。それを解放する第2期。そして能力と社会性を調和させられるようになる第3期」
旦那「うん、そだね」
私「ってことは全裸は第2期だね」
旦那「うん。ま、だいたい第1期の状態の人が多いんじゃないかな」
私「旦那氏はわりとうまくやってるから第3期くらい行ってるんじゃない?(機嫌とり」
旦那「うーん、まぁ行っても2.5くらいじゃね?現実はあんなにきれいには行かない」
私「年とったときに3に辿り着けてるかどうかって感じかね」
旦那「そだね」
旦那と電話を切った後、気になってその社長をググってみたらどうやらその後も同じ業界で活躍されているようでとても嬉しかったです。
自分を解放して清々しくハッピーエンド、みたいな歌や作品(特に女性)が多い中、エルサはそれだけでは幸せになれない、もうひとつ乗り越える課題がある、というアナ雪の描き方には当初から新鮮味を感じていましたが、今回はまた違った発見をすることができました。
旦那の言うとおり、ありのままの自分(他人より突出したり違っていたりする部分)を出すとまわりが迷惑する、あるいはウザがられる(あるいは妬まれる)といったことに配慮して自分を押し殺して生きている人が多いということなんでしょう。
あるいは、自分の能力が社会や組織とマッチしないために、それを発揮する機会を失い悶々としている人も多いのかもしれません。
そしてそこに社会的なストレスが加わり、人々の心的圧迫をさらに増していることは想像に難くありません。
ストレスと抑圧を強いられる第1期の人たちは、エルサや新幹線全裸が象徴する第2期に憧れ、その憧れがアナ雪ヒットに繋がったのではないかと思います。(実際話題になっているのはエンディングではなく開始数分後の『Let It Go』ですし。)
第2期を経られた社長がその後2.5から3くらいで活躍されていることを願っております。